初めて村上春樹の小説を読んだ。小説の名前は【女のいない男たち】。
2016年に販売された短編小説集だ。6つの短編が収録されている。
初めて村上春樹を読んだんだけど、苦手かもしれない。文章は読みやすいのだけど、主人公の考え方や境遇などの設定がどうも苦手らしい。
特に理由もなく女性にモテたり、それをやれやれといった様子で俯瞰していたりと、苦労しないでも色々とこなせてしまう天才肌の男の子みたいな主人公だ。
一言で言うと、思春期の中学生のような主人公だ。もし身近にこんな奴がいたら、鼻について仕方ない。
そんな主人公の悩みや葛藤には全く共感が出来なかった。共感が出来ないと、物語に入り込めない。だから、いまいち面白いと思えなかった。
文章は読みやすいけど、どうしても主人公が受け付けないので、もう一度読むことはないと思う。
今のところ、違う作品を読みたいとも思えない。気が向いたら読みやすそうな作品に挑戦してみようかな。